
軍事主義 · 書物
グローバル化と軍事主義
原題Globalization and Militarism
Cynthia Enloe は軍事主義を企業サプライチェーン、国家安全保障言説、消費文化、刑務所、グローバル労働と結びつける。
書評と読書案内
Cynthia Enloe は『グローバリゼーションと軍事主義』で「フェミニストの好奇心」を求める。軍事と無関係だと言われる制度ほど、軍隊、警察、国家安全保障、男性性が背後で支えていないか調べるのである。軍事主義は宣戦と同時に始まる状態ではなく、武力を必要に見せ、服従と犠牲を自然化する社会過程だ。家族、スポーツ、ファッション、観光、企業経営にも入るため、グローバル化は貿易と資本移動だけでは説明できない。
運動靴の供給網は最も鋭い入口の一つだ。Nike や Adidas は女性化され、低く評価され、交換可能とされる工場労働に依存する。低賃金は市場の結果だけではなく、政府、軍、警察、輸出政策が組織化を抑え工場規律を保障する。身近な商品が遠い安全保障体制と結ばれ、靴の価格には労働だけでなく、ストライキ、移住、女性の「従順さ」を国家が管理する費用も含まれる。
本書は保護者/被保護者という物語も解体する。国家は兵士的男性性を市民の模範にし、女性には軍人妻、母、サービス労働者、兵士として戦争を支えさせる。軍隊参加は収入や権利をもたらしうる一方、ハラスメント、階級、戦争目的を変えずに平等の証拠として利用される。アブグレイブやグアンタナモで男性囚人を「女性化」して辱める行為は、女性を劣位とみなす想像を通じてミソジニーとホモフォビアが武器になることを示す。
迷彩服の日常ファッション化は、戦争の印を気軽で若々しく消費可能にする。グローバル労働、結婚、基地政治における日本女性の位置も、国家、企業、米軍が性別化された選択を共同で作ることを示す。Enloe は秘密の軍隊が全商品を操るとは言わない。誰が安全を得て、誰が柔軟であることを求められ、誰のケアが派兵を支え、誰の恐怖が統治の理由になるかという関係を追う。
読みやすい事例で方法を築く分、すべての供給網を同じ細かさで扱うわけではなく、更新版もプラットフォーム経済、国境技術、気候安全保障の研究で補う必要がある。倫理的消費だけに責任を縮小しない点が重要だ。買い物は労働組織、国家責任、企業改革の代わりにならない。FemRes の読者にとって脱軍事化とは、戦争反対だけでなく、低賃金、ジェンダー化された服従、強制的安全を別問題に見せる世界的連鎖をほどくことである。
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