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黄金のグラーグ:グローバル化するカリフォルニアの監獄、余剰、危機、抵抗

刑務所廃止 · 書物

黄金のグラーグ:グローバル化するカリフォルニアの監獄、余剰、危機、抵抗

原題Golden Gulag: Prisons, Surplus, Crisis, and Opposition in Globalizing California

著者Ruth Wilson Gilmore

黄金のグラーグ:グローバル化するカリフォルニアの監獄、余剰、危機、抵抗は、処罰、ジェンダー、人種、コミュニティの安全を結びつけ、FemRes の廃止フェミニズムと変革的正義の基礎資料を補強する。

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書評と読書案内

『Golden Gulag』は一見矛盾した事実から始まる。1980年代以降、犯罪率が長期的に低下する一方で、カリフォルニア州は当時世界最大規模の監獄建設計画を進めた。ルース・ウィルソン・ギルモアは、突然高まった住民の恐怖、特別に邪悪な政治家、人種偏見だけを終点とする説明を退ける。富裕で進歩的と自認する州が、数十年をかけて土地、債券、労働、行政能力を動員し、檻を経済・社会危機への日常的な統治装置にした過程を問うのである。

答えの中心には、金融資本、土地、労働力、国家能力という「四つの余剰」がある。冷戦期支出の変化、農業再編、製造業衰退、財政危機により、資本は比較的安全な投資先を、土地は新用途を求め、職を失った人々は政治的に再分類され、国家機関は自らを維持する任務を探した。監獄は本来別々の余剰を一時的に縫い合わせる「監獄による修復」となった。公債で建設し、農村には雇用を約束し、都市の貧困と失業が生む傷を犯罪と危険性の問題へ書き換えたのである。

ギルモアの方法が重要なのは、政治経済学と地理学を実際に結びつけるからだ。州予算、中央谷の土地と水、ロサンゼルスの地域社会、収監によって遠距離で結ばれる家族の間を移動し、監獄が孤立した建物ではないことを示す。立法、公債、郡の誘致運動、労働組合の利害、警察、交通網に依存し、建設地と人口を奪われる都市の双方を作り変える。「犯罪が起きる場所」と「処罰施設が建つ場所」が数百キロ離れていても、財政、面会の労働、家族分離が一枚の地図に結ぶ。

この説明は「監獄が衰退した農村を救う」という約束も修正する。建設は地元住民に十分で安定した仕事を保証せず、土地、水、インフラ、長期財政を消費しうる。収監者は監獄所在地の人口統計に数えられながら、そこで政治参加できず、代表と資源配分が歪む。大量収監は社会的費用を消すのではない。それを都市と農村、黒人コミュニティと白人中心地域、公共サービスと処罰予算のあいだで再配分する。

女性主義的な力は Mothers Reclaiming Our Children(Mothers ROC)の組織史に明瞭に表れる。「三振法」などの厳罰政策に直面したロサンゼルスの母親たちは、私的な悲嘆から慈悲を請うだけではなかった。裁判へ同行し、法律を学び、家族を結び、地域を越えて組織し、収監された子どもを廃棄可能な人口とする分類を拒んだ。ギルモアは母性を本来的な徳にしない。ケアが集団的に組織され、世帯の境界を越え、国家の分類に対抗する社会的再生産の実践になりうることを示す。

ゆえに本書の廃止は、数か所の監獄を閉じる道徳的身振りではなく、安全と生活を生み出す資源の再編である。監獄拡張が金融、土地、労働、国家能力を吸収するなら、その逆設計は学校、住宅、医療、公共交通、所得、地域組織へ能力を振り向けることになる。ギルモアが後に繰り返す「廃止は不在だけでなく存在に関わる」という命題を、本書はすでに実証している。危機を檻で処理しなくてよい制度を築いて初めて、収監削減は困窮への放置にならない。

同時に、これは読む側に高い集中を求める本である。債券金融、加州農業、行政再編、地域政治の精密な記述により、論証は「犯罪が減っても監獄が増えた」という要約よりはるかに複雑だ。アメリカの州制度に不慣れな読者は資料の中で筋を失いやすい。対象は主に1980~90年代の加州であり、移民拘禁、電子監視、予測警務、民間デジタル監視など後年の拡張を単独では説明できない。ジェンダーも全章の明示的軸ではなく、家族分離、ケア労働、Mothers ROCから分析を継ぐ必要がある。

政治経済部分を飛ばして結論だけ読むのではなく、危機が余剰を生み、監獄がそれらを政策として接続し、反対運動が同じ地理の中で関係を組み直す順序を追いたい。『The New Jim Crow』は法と人種カーストを前景化し、本書は監獄拡張の物質的建設を説明する。さらに『No More Police』『Beyond Survival』で資源再配分が安全実践になる過程を読める。FemRes に残る教訓は明快だ。不可避と呼ばれる処罰施設には、誰がどの利用可能な資源を組み立てたのか、その資源は別のどんな生を支えられたのかを問わなければならない。

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