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ケア経済 · 研究

愛と金

Love and Gold

フィリピン人移住ナニーの物語を通じて、富裕国がケアを受け取り、送り出し地域がケアの流出と感情的な負担を引き受けるグローバル・ケア・チェーンを説明する。

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研究ガイド

アーリー・ラッセル・ホックシールドの「Love and Gold」は、フィリピン人の母ヴィッキー・ディアスが子どもを残し、ロサンゼルスの富裕家庭で家事とケアを担う生活からグローバル・ケア・チェーンを描く。送金だけでなく、注意、愛情、母親役割が反対方向へ移る過程を追う。かつて金や資源が貧しい地域から富裕地域へ運ばれたように、現代のケア経済は、選択肢を狭められた家庭から親密な資源を引き出す。

論点は移住する母親の愛が少ないということではない。送金、電話、贈り物、代替ケア、感情管理、再会への希望によって、愛を距離の上に伸ばす費用を示す。雇用家庭は労働者の献身を個人的美徳として経験しつつ、それを利用可能にする移民制度、賃金格差、公的ケア不足から隔離されうる。「ケア流出」は私的感情を世界政治経済へ結び、一家庭の愛情ある関係だけを制度から切り離して評価できるという幻想を崩す。

ただし鎖の比喩は、移住女性を被害者だけにしたり、ケアを一方から他方へ同量移す物質のように扱ったりしてはならない。越境家族は関係を作り直し、子どもとケア提供者の解釈も異なり、労働者は制約の中で主体性を行使する。パレーニャスの研究や家事労働者自身の運動と併読すれば、感情的豊かさがどこから来て、誰の不在に支えられるのか、なぜ公正なケアに労働権、移民正義、国境を越える公共責任が必要かを考える基礎資料となる。

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