ケア経済 · 論考
週100時間:無償ケア労働が女性の時間を奪う仕組み
要旨
ILO と Magdalene の時間記録実験は、インドネシア女性の見えないケア時間を可視化し、家族責任が休息、有償労働、自律を圧迫する様子を示す。
FemRes / 2024年8月5日
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記事解析
国際労働機関とインドネシアのメディア Magdalene は、5人の女性に1週間の無償ケアを記録してもらった。4人は標準的なフルタイム労働時間を超え、1人は103.58時間に達した。驚くべきなのは総量だけではない。調理、掃除、送迎、付き添い、予定管理、看病、待機が一日中に分断され、制度が「仕事」と認識しやすい連続した勤務にならないことだ。
記録は、就業が単純な選択ではないことも示す。ケア責任は、どの仕事を受けられるか、通勤や残業が可能か、いつ眠れるか、学習や公共参加の時間が残るかを決める。有償労働が終われば、家庭で第二の勤務が始まる。これを女性の家族志向と説明すれば、サービス不足、硬直した労働時間、男性の不十分な分担、弱い社会保障がつくる制約を隠してしまう。
小規模な社会実験であり、全国的な時間利用調査の代わりにはならない。それでも無償ケアという統計カテゴリーに、生活のリズムと身体的費用を戻す。必要なのは母親への感謝や効率化ではなく、ケアを認識し、負担を減らし、再配分することだ。公共保育と長期ケア、基礎サービス、家族と両立できる労働制度、男性の日常的な参加が求められる。中断されない時間を誰が持つかは、経済とジェンダーの権力配分そのものである。
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