ケアワーク:障害正義を夢見る
📝 書評・ガイド
Care Work は disability justice の中心的な運動テキストである。抽象的な定義から始めるのではなく、医療からの放置、貧困、白人至上主義、異性愛規範、健常中心主義のなかで生きる、病気や障害のあるクィア、トランス、黒人、ブラウンのコミュニティのサバイバル知から出発する。
FemRes にとって重要なのは、本書がケアを私的義務や女性化された犠牲から切り離し、集団的インフラとして捉え直す点である。アクセスはイベントの最後に付け足すチェックリストではない。時間、空間、お金、移動、食事、休息、葛藤、リーダーシップをコミュニティがどう組織するかという政治問題である。この意味で、本書は Alison Kafer の crip future とよく響き合う。Kafer が理論地図を示すなら、Piepzna-Samarasinha はその未来が不完全で集団的な実践としてどう作られるかを示す。
本書の最大の貢献は、集団的アクセスへのこだわりである。障害者をサービスの受け手としてだけ描くことも、ケアを個々の女性、母親、パートナー、すでに周縁化された人々に押しつけることも拒む。むしろ、依存は普通のことであり、政治的に生成的な関係であると主張する。
これはフェミニズムにとって重要である。ケア労働をめぐる多くの議論は、今なおケアする側を健常で、無限に働ける主体として想定している。活動家文化もまた、速さ、犠牲、絶え間ない参加を政治的忠誠の証としがちである。Care Work は、痛み、疲労、マッドネス、慢性疾患、異なるリズムを例外ではなく運動の中心に置くよう求める。
限界も明確である。本書は北米の QTBIPOC disability justice の組織経験に深く根ざしており、そのまま他地域に移植できるわけではない。しかし、具体的で身体化されたテキストだからこそ、フェミニストな資源や空間づくりに高い倫理基準を与える。誰が入れるかだけでなく、誰が残り、休み、間違え、ケアされ、共に導けるかを問うのである。
書籍情報
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