FemRes成長し続けるレビュー
07最新号好かれなくてもいい

なぜ彼女は好かれなければならない?

『Unlikeable Female Characters』から、怒り、欲望を持ち、期待に従わない女性たちを読み直す。好感度の基準を決めるのは誰か。他者を傷つけることを解放と取り違えずに考える。

カバーストーリー
好かれない女性キャラクター:ポップカルチャーがあなたに嫌わせたい女たち

今号の内容

30 件

書籍10

01

書籍 · 2023年5月

好かれない女性キャラクター:ポップカルチャーがあなたに嫌わせたい女たち

Unlikeable Female Characters: The Women Pop Culture Wants You to HateAnna Bogutskaya

Anna Bogutskayaの文化批評から、女性の反英雄、好感度の規範、観客の同一化を考える。複雑である権利は誰に認められるのか。

02

書籍 · 2017年10月

ダウン・ガール:ミソジニー(女性嫌悪)の論理

Down Girl: The Logic of Misogynyケイト・マン

ミソジニーを「女性への嫌悪」ではなく、家父長制的な規範に挑戦する女性を監視し処罰するために設計された「システム」として再定義する画期的な哲学的分析。ミソジニーがいかに家父長制の「執行機関」として機能しているかを解明する。

03

書籍 · 2014年8月

バッド・フェミニスト

Bad Feministロクサーヌ・ゲイ

フェミニストは矛盾し不完全であり得ることを認めながら、ユーモアと誠実さを持って現代フェミニズムの複雑さを探求するエッセイ集。『バッド・フェミニスト』は、アメリカの作家ロクサーヌ・ゲイによるエッセイ集であり、2014年にハーパー・ペレニアルから出版された。

04

書籍 · 2024年1月

ミーン・ガール・フェミニズム:白人女性主義の演劇的権力と排除の論理

Mean Girl Feminism: How White Feminists Gaslight, Gatekeep, and GirlbossKim Hong Nguyen

キム・ホン・グエンによる現代白人フェミニズムへの鋭い解体。過剰な「サッシー(生意気)」さと「ガール・スアッド(女の連帯)」の演出がいかに特権を固守し、抑圧を再生産しているかを暴く。

05

書籍 · 1979年1月

屋根裏の狂女:女性作家と19世紀の文学的想像力

The Madwoman in the Attic: The Woman Writer and the Nineteenth-Century Literary Imaginationサンドラ・ギルバート、スーザン・グーバー

1979年に出版された女性主義文学批評の古典的著作は、19世紀の女性作家が父権制的文学伝統の中でいかに自分の声を見つけたかを深く分析している。

06

書籍 · 1979年1月

血染めの部屋

The Bloody Chamber and Other Storiesアンジェラ・カーター

古典的な童話を転覆させ、新たな女性のナラティブを創造したフェミニスト童話再構築の画期的著作。ジェンダー権力、欲望、そして女性の主体性の間の複雑な関係を探求する。

07

書籍 · 1966年1月

広い藻の海

Wide Sargasso Seaジーン・リース

シャーロット・ブロンテの『ジェーン・エア』出版から約200年、そのフェミニズム文学としての古典的地位は揺るぎないものですが、ジーン・リースが1966年に発表した『広い藻の海』は、その物語の陰に追いやられていた女性に命を吹き込んだ、もう一つの傑作です。『ジェーン・エア』で「屋根裏の狂女」バーサ・ロチェスターとして知られるキャラクターの、本編以前の人生を想像し直すことで、リースは彼女に主体性と尊厳を取り戻させました。

08

書籍 · 2016年7月

コンビニ人間

村田沙耶香

『コンビニ人間』は日本の作家・村田沙耶香による芥川賞受賞小説。主人公の古倉恵子は、同じコンビニで18年間働き続ける36歳の女性で、社会が女性に求める「普通」 - - 結婚、出産、「まともな」仕事 - - にまったく興味がない。ブラックユーモアを交えながら、「正常」とは何かを鋭く問い直し、規範に従わない女性への社会的抑圧を描き出す。

09

書籍 · 2022年1月

魔女たちの擁護:魔女狩りの遺産といかに女性は今なお裁かれているか

In Defense of Witches: The Legacy of the Witch Hunts and Why Women Are Still on Trialモナ・ショレ

歴史的な魔女狩りと、現代における女性の自律性への攻撃を結びつけた強力なフェミニスト分析。ショレは、「魔女」とされた人々(自立した女性、子供のいない女性、老いた女性)がいかに迫害されたか、そしてその女性蔑視のパターンが、伝統的な役割を拒む女性に対する現代の社会の接し方にいかに影響を与え続けているかを検証している。

10

書籍 · 2020年2月

マイナーな感情:アジア系アメリカ人の告白

Minor Feelings: An Asian American Reckoningキャシー・パーク・ホン

「モデル・マイノリティ」という神話に隠された、アジア系アメリカ人特有の言葉にならない痛み、怒り、そして疎外感を、詩的な筆致と鋭い批評眼で描き出す。人種、アイデンティティ、そしてアメリカ社会の階層構造を解体する、魂の記録。

映画8

01

映画 · 2009年9月

ジェニファーズ・ボディ

Jennifer's Bodyカリン・クサマ

学園の女王ジェニファーが、売れないバンドの生贄にされたことをきっかけに悪魔に取り憑かれ、男たちを次々と食い止め始める - - 。公開当時は「男性向けのセクシーホラー」として誤解され酷評された本作ですが、MeToo運動以降、有害な男性性や女性同士の複雑な友情を鋭く描いた「フェミニズム・ホラーの先駆的傑作」として正式に再評価されました。

02

映画 · 1950年10月

All About Eve

ジョセフ・L・マンキーウィッツ

ブロードウェイの華やかな舞台裏で、伝説の大女優と野心溢れる若き女性が繰り広げる、年齢、権力、そして生き残りをかけた複雑な闘争。鋭い台詞回しと深い人物描写を通じて、父権制社会における女性の「賞味期限」や職場のジェンダー・ダイナミクス、代際間の相克を残酷なまでに鮮やかに描き出した、白黒映画の永遠の傑作です。

03

映画 · 2018年8月

The Favourite

ヨルゴス・ランティモス

18世紀初頭のイングランド宮廷を舞台に、病弱なアン王女の寵愛をめぐって繰り広げられる二人の女性の壮絶な権力争い。華麗な衣装と鋭い毒舌、そして独創的な映像美で、女性の権力、性的政治、そして生存本能を赤裸々に描き出したヨルゴス・ランティモス監督の衝撃作。

04

映画 · 2021年7月

プロミシング・ヤング・ウーマン

Promising Young Womanエメラルド・フェネル

親友の身に起きた悲劇によって未来を奪われた女性キャシーが、夜な夜な復讐の牙を剥く。パステルカラーのポップな色彩とは裏腹に、レイプ・カルチャー(強姦文化)や無意識の共犯関係を鋭く抉り出す。アカデミー賞脚本賞を受賞し、世界中に衝撃を与えたリベンジ・エンターテインメントの傑作です。

05

映画 · 1991年5月

テルマ&ルイーズ

Thelma & Louiseリドリー・スコット

退屈な日常を送る主婦テルマとウェイトレスのルイーズが、週末の小旅行で予期せぬ事件に遭遇し、逃亡の旅へ。壮大な西部を舞台に、抑圧からの解放と真の自由を求めて疾走する二人の姿を描いた、フェミニズム映画の歴史的傑作。1966年製サンダーバードで崖へと向かうラストシーンは、映画史に残る自由の象徴となった。

06

映画 · 1966年12月

ひなぎく

Sedmikráskyヴェラ・ヒティロヴァ

チェコ・ヌーヴォー・ヴァーグを代表するヴェラ・ヒティロヴァ監督による超現実主義の傑作。世界が「ダメ」になったと悟った二人の少女「マリエ」が、アナーキーないたずらと破壊的な遊びを通じて、退屈な社会への反逆を繰り広げる。アヴァンギャルドな映像実験と過激なユーモアで、家父長制や消費主義、政治的停滞を痛烈に批判した不朽の作品です。

07

映画 · 2014年5月

The Babadook

ジェニファー・ケント

夫を亡くしたシングルマザーのアメリアと、空想癖のある息子サミュエルの前に現れた、不気味な絵本の魔物「ババドック」。オーストラリア発の本作は、伝統的なホラーの枠組みを借りながら、母親が抱える孤独な育児ストレス、抑圧された悲しみ、そして「聖母」という神話の裏に潜む暗部を鋭くえぐり出す心理ホラーの傑作です。

08

映画 · 2020年1月

ゾラ

Zolaジャニツァ・ブラーヴォ

A'Ziah Kingのバイラル・ツイッター・ストーリーを基にした作品。パートタイムのストリッパーであるゾラが、新しい友人に誘われてタンパへ稼ぎに行くはずが、性産業の罠に陥る悪夢の旅を描く。ブラック・コメディを通じて、性労働の複雑な現実、人種とジェンダーの力学、デジタル時代の女性の主体性、そしてSNS時代における語りの真実性を探求する。

動画3

ポッドキャスト2

記事3

論文4

01

論文 · 1975年10月

Visual Pleasure and Narrative Cinema

ローラ・マルヴィ

ローラ・マルヴィによるこの先駆的な論文は、精神分析理論を映画批評に導入し、「男性の眼差し(Male Gaze)」という概念を提唱しました。古典的なハリウッド映画がいかにして男性の視覚的快楽を中心に女性のイメージを構築しているかを明らかにしています。

02

論文 · 1990年1月

Mammies, Matriarchs, and Other Controlling Images

パトリシア・ヒル・コリンズ

コリンズの記念碑的著作『黒人フェミニストの思想』からのこの章は、米国文化における黒人女性の支配的イメージ - マミー、家母長(マトリアーク)、ウェルフェア・クイーン、ジェゼベルなど - と、これらのステレオタイプがいかに人種、ジェンダー、階級の交差する抑圧システムを正当化するために機能しているかを分析する。コリンズは、これらのイメージが黒人女性の労働、セクシュアリティ、社会的役割を規制するために使われるイデオロギー的な道具であると論じる。

03

論文 · 1975年1月

Le Rire de la Méduse

エレーヌ・シクスー

この画期的な1975年のエッセイは、「エクリチュール・フェミニヌ(女性のエクリチュール)」の概念を導入し、女性が書くことを通じて自身の身体と欲望を取り戻すよう呼びかける。シクスーはメドゥーサの神話を再解釈し、彼女を怪物的な姿から女性の力と創造性のシンボルへと変容させ、家父長制的な言語システムに挑戦し、女性の書くことの革命的潜在力を擁護する。

04

論文 · 2020年5月

A very basic view of feminism: feminist girls and meanings of (celebrity) feminism

スー・ジャクソン

本論文は若い女性のフェミニズム理解、特にセレブリティ・フェミニズムに対する彼女たちの視点を探求している。研究は、セレブリティ・フェミニズムはしばしば表面的で交差的視点を欠いていると批判されているものの、若い少女たちがフェミニズムに関わり、理解を深めるよう惹きつけ導くための「入り口」や「出発点」として重要な役割を果たしていることを明らかにしている。