FemRes成長し続けるレビュー
10声と知識

誰の声が届くのか?

書くための部屋から、残された日記、証言、映像まで。女性の経験が知識や歴史になる過程をたどり、出版、記録、公共の議論を誰が左右するのかを考えます。語るには時間、資源、聞き手に加えて、解釈と伝え方を決める権限も必要です。創作の条件、共同の知識、歴史記録、メディアの責任を通じて、語ることと聞き届けられることの距離を読みます。

カバーストーリー
生きるために語る:ラティーナ・フェミニストの証言

今号の内容

30 件

書籍8

01

書籍 · 2001年9月

生きるために語る:ラティーナ・フェミニストの証言

Telling to Live: Latina Feminist Testimoniosラティーナ・フェミニスト・グループ

ラティーナのフェミニスト集団が証言を共同研究へ結び、経験、学術制度、差異を消さない知識の作り方を考える。

02

書籍 · 1988年1月

スルターナの夢

Sultana's Dreamロキヤ・サハワット・フセイン

ロキヤ・サハワット・フセインが1905年に発表した英語のフェミニズムSF。女性教育、公共空間、科学をジェンダー秩序の反転によって描き、知識が暮らしと軍事のどちらに奉仕するのかを問う。

03

書籍 · 2025年1月

自分だけの部屋

A Room of One's Ownヴァージニア・ウルフ

ウルフは所得、図書館への入場、架空の妹、文学の価値を通じて、女性の創作と判断の条件を問う。

04

書籍 · 1892年1月

南部からの声――南部の黒人女性による論考

A Voice from the South: By a Black Woman of the Southアンナ・ジュリア・クーパー

アンナ・ジュリア・クーパーは教育、女性の地位、人種政治を通じて、誰が黒人共同体を代表して語るのか、黒人女性が知と公共生活をどう変えるのかを問う。

05

書籍 · 2006年1月

カーストを書く/ジェンダーを書く

Writing Caste/Writing Gender: Narrating Dalit Women's TestimoniosSharmila Rege

Sharmila Rege がダリット女性のライフ・ナラティブを知識として読み直し、カーストとジェンダーを語る権限を問う。

06

書籍 · 2001年2月

メアリ・プリンスの生涯――西インド諸島の奴隷の歴史を本人の語りから

The History of Mary Prince, a West Indian Slave: Related by Herselfメアリ・プリンス

1831年に刊行されたメアリ・プリンスの語りは、奴隷制を身体労働、家族の分断、結婚、境界づけられた自由と結びつけ、証言を編集する権力も問いにする。

07

書籍 · 2018年7月

枕草子

枕草子 (Makura no Sōshi) / The Pillow Book清少納言

清少納言が1000年頃に記した『枕草子』は、列挙や詩、宮廷の断片を女性の文学的判断力へと変える。その声を可能にし、同時に制約した貴族世界も見えてくる。

08

書籍 · 1997年10月

女性の発明――西洋のジェンダー言説をアフリカから読み直す

The Invention of Women: Making an African Sense of Western Gender DiscoursesOyèrónkẹ́ Oyěwùmí

Oyèrónkẹ́ Oyěwùmíが「女性」という普遍的カテゴリーを問い直し、ヨルバの歴史・言語・植民地的知識生産から西洋のジェンダー理論を検討する。

映画7

01

映画 · 2018年9月

コレット

Coletteウォッシュ・ウエストモアランド

19世紀から20世紀にかけて活躍したフランスの伝説的女性作家、シドニー=ガブリエル・コレットの波乱に満ちた半生を描いた伝記ドラマ。夫のゴーストライターとして活動した日々から、自らの名前で筆を執り、真の自立と愛を求めて闘い抜いた一人の女性の目覚めを、キーラ・ナイトレイが力強く演じます。

02

映画 · 2019年12月

Little Women

グレタ・ガーウィグ

グレタ・ガーウィグが、不朽の名作『若草物語』を現代的な視点で大胆に脚色。19世紀アメリカを舞台に、自分らしい生き方を求めて奮闘する四姉妹の姿を、巧みな時間軸の入れ替えとメタフィクション的な演出で鮮やかに描き出し、アカデミー賞衣装デザイン賞ほか高い評価を受けました。

03

映画 · 2023年5月

フォー・ドーターズ

Les Filles d’OlfaKaouther Ben Hania

カウザー・ベン・ハニアは証言と再現を通じて、チュニジアのある家族における世代間の暴力、母親の権威、過激派の勧誘を考察する。

04

映画 · 2022年11月

She Said

マリア・シュラーダー

ハーヴェイ・ワインスタインによる数十年に及ぶ性的暴行と搾取の隠蔽を暴いた、ニューヨーク・タイムズの記者たちの実話に基づく調査報道ドラマ。マリア・シュラーダー監督によって映画化された本作は、#MeToo運動の火付け役となったスクープの裏側を描き、沈黙を強いられてきた女性たちの勇気と、真実を追求するジャーナリズムの力を浮き彫りにしています。

05

映画 · 2024年3月

My Sextortion Diary

Diari de la meva sextorsióPatricia Franquesa

Patricia Franquesa は私的な画像を使った脅迫のデジタルな痕跡を記録映画に変え、同意、ジェンダー化された羞恥、自分の物語を語る権限を問う。

06

映画 · 2009年2月

悲しみのミルク

La teta asustadaClaudia Llosa

この映画は、世代間の恐怖に耐えるペルー先住民女性を主人公に、戦時中の性暴力が身体、家族、音楽、そして不平等な家事労働関係においてどのように続いているかを探る。

07

映画 · 2020年10月

The Forty-Year-Old Version

ラダ・ブランク

40歳を目前に控えた劇作家ラダが、挫折を乗り越えラッパーとして再出発する姿を描いた半自伝的物語。白人中心の演劇界への批判、黒人女性としてのアイデンティティ、そして年齢という壁に立ち向かう一人の女性の等身大の葛藤を、美しいモノクロ映像とユーモアで描き出します。

動画2

ポッドキャスト2

記事5

01

記事 · 1691年3月

Respuesta a Sor Filotea de la Cruz――学び、修道院、女性の知的権威

Sor Juana Inés de la Cruz

ソル・フアナは1691年の返書で、自伝、神学、古典知を用いて女性の学びを擁護する。本稿では修道院という場、彼女のエリート性、議論の射程も読む。

02

記事 · 2024年9月

ビントゥ・サナンクア――歴史の中心にいた女性

Madina Thiam

歴史家Madina Thiamによる三部構成の人物ルポ。Bintou Sanankouaの研究、教育、フェミニズムの組織活動、マリの政治参加をたどる。

03

記事 · 2015年1月

自己の歴史:平安時代の女性の日記

Sonja Arntzen

Sonja Arntzen は平安時代の三つの日記を、和歌、婚姻、宮廷労働、読書から読み解く。女性の自己表現を形づくる文学形式と、階層や代表性の問題を考える論考。

04

記事 · 1832年9月

「なぜここに座り、死を待つのか」/「フランクリン・ホール講演」――知識、労働、黒人女性の発言

Maria W. Miller Stewart

マリア・W・ミラー・スチュワートは1832年の講演で、キリスト教的修辞を通じて黒人女性と男性に学びと公的参加を呼びかけ、黒人女性の機会を狭める人種化された労働を告発する。

05

記事 · 2021年4月

The Chilling:女性ジャーナリストへのオンライン暴力と報道の自由

Julie Posetti、Nabeelah Shabbir、Diana Maynard、Kalina Bontcheva、Nermine Aboulez

UNESCOとICFJの調査を通じ、オンライン暴力が女性ジャーナリストの発言を萎縮させ、報道の自由と市民の知る権利を脅かす仕組みを考える。

論文6

01

論文 · 1998年10月

ダリット女性は異なる仕方で語る:差異批判とダリット・フェミニストの立場へ

Dalit Women Talk Differently: A Critique of 'Difference' and Towards a Dalit Feminist Standpoint PositionSharmila Rege

1998年の論文でSharmila Regeは、ダリット女性の社会的位置に根ざす経験が、アイデンティティを沈黙や無条件の権威に変えずに、いかに集団的なフェミニズムの知へと結実するかを問う。

02

論文 · 1995年10月

ダリット女性は異なる仕方で語る

Dalit Women Talk DifferentlyGopal Guru

Gopal Guru の1995年論考を読み解く。ダリット女性の自律的な組織化、フェミニズムのカースト盲点、ダリット政治内部のジェンダー排除、連帯の条件を考える。

03

論文 · 2014年11月

土地としての教育法:Nishnaabeg の知性と反抗的変容

Land as Pedagogy: Nishnaabeg Intelligence and Rebellious TransformationLeanne Betasamosake Simpson

Kwezens のメープルシロップの物語と自身の就学経験を通して、Simpson は土地・親族関係・Nishnaabeg の知が教育を形づくること、植民地主義的な学校が先住民の知性を抑圧することを論じる。

04

論文 · 1987年7月

防衛知識人の合理的世界における性と死

Sex and Death in the Rational World of Defense IntellectualsCarol Cohn

Carol Cohnの参与観察から、米国の核戦略をめぐる婉曲表現、性化された比喩、家庭的なイメージが、大量破壊を技術的で管理可能な理性として見せる仕組みを読む。

05

論文 · 2021年1月

携帯電話による短編映像制作と障害のある少女たち:暴力に抗する参加型視覚研究

Engaging girls with disabilities through cellphilming: Reflections on participatory visual research as a means of countering violence in the Global SouthXuan Thuy Nguyen, Marnina Gonick, Tuyen Bui

Nguyen、Gonick、Buiはベトナムの事例から、障害のある少女たちが携帯電話の短編映像で暴力や排除を表現する方法を検討し、研究における語りの権限を問う。

06

論文 · 2024年1月

「失われた友を探すように」――アラブ女性運動の先駆者と第一波のネットワークを再考する

“Like Seeking Out a Lost Friend”: Reconsidering Pioneer Arab Feminists and Their Networks as Part of a/the First WaveRoxanne Douglas

ロクサーヌ・ダグラスは、エジプト、パレスチナ、レバノンにわたる雑誌、サロン、通信、組織を再構築し、アラブのフェミニストのネットワークをフェミニズムの第一波の歴史の後でも外側でもなく、内側に位置づけます。