FemRes成長し続けるレビュー
13最新号生殖の自己決定と正義

産む・産まないを、本当に選べるか?

産まないこと、産むこと、支えを得て子どもを育てること。なぜこれらの自由は切り離されるのでしょうか。中絶の権利と強制不妊手術への抵抗を起点に、映画が描く受診の旅、ブラジルの出産ケア研究、障害者の決定権、移民の母親たちの暮らしを結びます。法律上の選択を現実の可能性にするには、どんな医療、時間、公的支援が必要なのか。30点の資料から考えます。

カバーストーリー
女性の命は人間の命

今号の内容

30 件

書籍8

01

書籍 · 2023年1月

女性の命は人間の命

A Woman's Life Is a Human Life: My Mother, Our Neighbor, and the Journey from Reproductive Rights to Reproductive Justiceフェリシア・コーンブルー

コーンブルーは中絶の権利と強制不妊への抵抗をたどり、生殖の自己決定には産む権利も含まれることを示す。

02

書籍 · 2001年1月

事件

L'Événementアニー・エルノー

『事件』はエルノーが1963年に経験した違法な中絶を記憶と執筆を通して振り返り、身体、法律、階級、沈黙を考察する。

03

書籍 · 2003年3月

性の弁証法

The Dialectic of Sexシュラミス・ファイアストーン

生殖管理における技術革命こそが女性解放の鍵であると提唱した、ラジカル・フェミニズムの金字塔。マルクス主義をフェミニズムの視点から再構築し、生殖という生物学的基盤から社会変革を構想している。

04

書籍 · 2013年5月

フェミニスト、クィア、クリップ

Feminist, Queer, CripAlison Kafer

Alison Kafer の *Feminist, Queer, Crip* は、障害者がフェミニズムやクィア政治の未来に含まれる条件を問い、生殖・環境正義やアクセスを通じて「よりよい人生」という健常者中心の想像を批判する。

05

書籍 · 2017年2月

輝かしい不完全さ:治癒と格闘する

Brilliant Imperfection: Grappling with CureEli Clare

障害、トランス経験、優生史、環境修復から治癒のイデオロギーを解体し、医療的必要と正常化の拒否の緊張を保つ。『輝かしい不完全さ』は「治癒」を生来善意で明確な語として扱わない。Eli Clare は、医療が身体精神の修復を約束するとき、痛みを和らげ命を救うのか、社会を不安にする差異を消すのかと問う。

06

書籍 · 2025年3月

不安定な母親業:英国移住後の関係と支援をたどる

Precarious Motherhood: Navigating Relationships and Support Post-Migration in the UKRachel Benchekroun

ベンシェクルーンはロンドンの移民母親の仕事、住居、支援関係から、帰属を生むつながりが新たな依存にもなる過程を描く。

07

書籍 · 2018年2月

フェミニズムと子どもの政治:友か敵か

Feminism and the Politics of Childhood: Friends or Foes?Rachel Rosen and Katherine Twamley

ローゼンとトワムリー編。女性と子どもの権利を対立させず、地域保育の労働条件と子どもの主体性をともに考える論集。

08

書籍 · 2021年6月

トランス医療

Trans Medicinestef m. shuster

社会学者 stef m. shuster がトランス医療の歴史と臨床実践をたどり、不確実性のなかで専門知がどう形成され、肯定的なケアへのアクセスに影響するかを問う。

映画3

動画2

ポッドキャスト2

記事9

01

記事 · 2011年5月

障害のある女性と少女の権利・第2宣言

European Disability Forum

EDFの2011年宣言は、法的能力、地域生活、性と生殖の権利、運動の指導力を結び、支援と代行決定の緊張を示す。

02

記事 · 2013年10月

ラテンアメリカの先住民女性――人権の枠組みにおける人口・社会動態

ECLAC / CELADE / Gender Equality Observatory

先住民女性の自律を人口統計と人権の観点から整理し、統計上の不可視性が権利、政策、説明責任をどう制限するかを示す地域報告。

03

記事 · 2022年10月

先住民族の女性と少女:CEDAW一般勧告39

UN Committee on the Elimination of Discrimination against Women

土地、司法、政治参加を通して個人と集団の権利を結び、先住民族の女性と少女の決定権を問う一般勧告。

04

記事 · 2011年3月

フェミニズムを黒人化する

Sueli Carneiro

カルネイロは労働、美の規範、生殖の自己決定を結び、誰の経験が女性の抑圧を代表するのか、反人種主義が運動をどう変えるのかを問う。

05

記事 · 1987年1月

ブラジル女性から制憲議員への手紙

Conselho Nacional dos Direitos da Mulher (CNDM)

女性の政治参加を、家族内の権限、家事・農村労働、ケア、身体の自己決定、反人種主義へ結ぶ集団的な要求書。民主主義が日常の制度に届く条件を問います。

06

記事 · 2022年11月

ブエノスアイレス合意:ケア社会へ

Regional Conference on Women in Latin America and the Caribbean / ECLAC

2022年のブエノスアイレス合意は、ケアを権利として捉え、労働配分、公共サービス、障害者の自律、財政責任を結ぶ。

07

記事 · 2025年10月

子宮内膜症:痛みと声を聞かれる権利

World Health Organization (WHO)

WHOの概説から、子宮内膜症の痛みの認識、学校や仕事への影響、妊娠に限らない健康の選択を考える。

08

記事 · 2021年1月

危機にある権利:行動の時

Naureen Shameem et al. / Observatory on the Universality of Rights

OURsの2021年報告は、反権利の言説、制度内での戦略、権利の言葉の取り込みを、フェミニストの抵抗と併せて論じる。

09

記事 · 1942年3月

三八節に寄せて

丁玲

丁玲は延安の結婚をめぐる噂、保育、女性の進歩の評価を結び、自分を強くする要求が疲弊にぶつかるとき、誰が責任を負うのかと問う。

論文6

01

論文 · 2010年6月

ブラジルの中絶:投票箱方式による世帯調査

Aborto no Brasil: uma pesquisa domiciliar com técnica de urnaDebora Diniz, Marcelo Medeiros

2010年ブラジル調査は匿名の投票箱方式で中絶経験を尋ね、生涯の申告、年間発生率、処置件数を区別しながら知識と秘密保護の関係を示す。

02

論文 · 2017年7月

痛みの色:ブラジルの妊婦健診と出産ケアにおける人種的不平等

A cor da dor: iniquidades raciais na atenção pré-natal e ao parto no BrasilMaria do Carmo Leal, Silvana G. N. da Gama, Ana P. E. Pereira, Vanessa E. Pacheco, Cleber N. do Carmo, Ricardo V. Santos

ブラジルの出産調査から、サービスの普及とケアの公平性を区別する。妊婦健診、付き添い、疼痛管理の格差と、分類や比較方法の限界を問う研究。

03

論文 · 2002年3月

望まない妊娠:ラテンアメリカ・カリブ地域の健康と社会への影響

El embarazo no deseado: impacto sobre la salud y la sociedad en América Latina y el CaribeAna Langer

ランガーの2002年の地域レビューは、生殖の希望、避妊へのアクセス、同意のない性行為を区別し、望まない妊娠を公衆衛生と不平等の問題として捉える。

04

論文 · 2009年1月

権利から正義へ:有色人種女性が米国のリプロダクティブ・ライツ運動を変える

From Rights to Justice: Women of Color Changing the Face of US Reproductive Rights OrganizingZakiya Luna

Zakiya Luna は、有色人種女性の組織が米国のリプロダクティブ・ライツ運動を、個人の選択と法的権利から交差的な reproductive justice へ押し広げた過程を分析する。

05

論文 · 2013年11月

リプロダクティブ・ジャスティス

Reproductive JusticeZakiya Luna and Kristin Luker

Luna と Luker は、法社会学の視点から reproductive justice を概観し、この枠組みが生殖権、健康、交差性、運動政治、国家権力の研究をどう変えるかを示す。

06

論文 · 2021年2月

ラテンアメリカのフェミニスト動員と中絶論争――アルゼンチンからの教訓

Mariela Daby and Mason W. Moseley

この混合法研究は、アルゼンチンにおける中絶問題の主流政治への参入は、世論の変化、世俗化、政党指導部の変化を受動的に待つのではなく、フェミニスト団体や言説による積極的な創造の結果であることを指摘している。