FemRes成長し続けるレビュー
ラテンアメリカのジェンダーとセクシュアリティ

ラテンアメリカ・フェミニズム · 書物

ラテンアメリカのジェンダーとセクシュアリティ

原題Gender and Sexuality in Latin America

著者クリスティーナ・モッタ, マカレナ・サエス

市民権、家族、健康、財産、暴力の判決を通じ、ラテンアメリカの裁判所が女性と LGBTI の権利を拡張または制限する過程を検討する判例集。

01

書評と読書案内

Cristina Motta と Macarena Sáez 編『ラテンアメリカのジェンダーとセクシュアリティ』は、スペイン語の判例研究を更新した英語版である。憲法が自動的に平等を実現する進歩史ではなく、具体的紛争を通じて裁判所が市民、家族、健康、財産、暴力、非異性愛家族、偏見暴力をどう定義するかを読む。

フェミニスト的方法は司法言語の中立性を解体する。同じ平等、プライバシー、家族、保護の原則が、世帯内の独立した人格を認めることも、家父長的家族、宗教道徳、異性愛規範を公益として再包装することもある。先駆的判決と論証の貧しい失敗例を並べることで、判例は勝利一覧ではなく国家が性秩序を作る記録となる。

財産と家庭内暴力、健康と市民権、女性と LGBTI の権利を同じ本で扱う点が重要である。身体の自律は私的領域だけにない。住居、土地、医療、婚姻身分、警察や私人の暴力からの安全が、完全な主体として生きられるかを決める。クィア法学はフェミニズムへの付録ではなく、誰が家族と市民として承認されるかを問う共通の挑戦である。

ただし 2013 年の教材は、以後の中絶、同性婚、性別承認、反「ジェンダー・イデオロギー」運動を覆えない。判決中心の構成は裁判所を過大評価し、社会運動、執行格差、貧困層、人種化された人びと、先住民、トランスの司法アクセスを背景化しうる。判決は組織運動と物質的結果とともに読む必要がある。

FemRes にとって本書は比較の規律を与える。結果が「進歩的」かだけでなく、裁判所がどんな人格、証拠、家族像を使い、誰が訴えられ、誰が勝訴後も安全でないかを問う。ラテンアメリカのフェミニストとクィア運動を、法に救われる利益集団ではなく法理を作る知的主体として示す。

読者の声

読者ノート

読後の考えや、さらに追いたい手がかりを共有してください。

ディスカッションに参加

コメント

コメントを読み込み中...

サポート

このコンテンツがお役に立ちましたら

FemResを支援