FemRes成長し続けるレビュー
01家事

見えない労働を誰が担っているのか?

料理、掃除、ケア、感情労働——家事と再生産労働を政治の現場に取り戻し、なぜそれが無償で当然とされてきたのかを問います。

カバーストーリー
グローバル化の召使いたち:移住と家事労働

今号の内容

30 件

書籍9

01

書籍 · 2015年8月

グローバル化の召使いたち:移住と家事労働

Servants of Globalization: Migration and Domestic WorkRhacel Salazar Parreñas

フィリピン人移住家事労働者を中心に、再生産労働の国際分業を論じる基礎文献。グローバル・ケア・チェーン、トランスナショナル家族、移住女性の労働を理解するうえで重要である。

02

書籍 · 2016年7月

使い捨てられる家事労働者:グローバル経済の移民女性労働

Disposable Domestics: Immigrant Women Workers in the Global EconomyGrace Chang

移民政策、福祉改革、グローバル資本が、低賃金でスティグマ化されながら社会に不可欠な移民女性労働力をどのように作り出すかを分析する。

03

書籍 · 2007年1月

香港のメイド・トゥ・オーダー:移住労働者の物語

Maid to Order in Hong Kong: Stories of Migrant WorkersNicole Constable

香港のフィリピン人移住家事労働者を中心に、募集、雇用関係、住み込み規則、抵抗、交渉がアジアのグローバル都市におけるケア労働をどう形作るかを描く。

04

書籍 · 2004年1月

グローバル・ウーマン:新経済のナニー、メイド、セックスワーカー

Global Woman: Nannies, Maids, and Sex Workers in the New EconomyBarbara Ehrenreich, Arlie Russell Hochschild

女性移住、家事労働、性労働、ケア不足からグローバル化を読み直し、富裕国の家庭の便利さがグローバル・サウスの女性の感情労働と身体労働に依存していることを示す論集。

05

書籍 · 2021年8月

スマート・ワイフ

The Smart Wife: Why Siri, Alexa, and Other Smart Home Devices Need a Feminist RebootYolande Strengers and Jenny Kennedy

Yolande Strengers と Jenny Kennedy は音声アシスタント、家事ロボット、親密技術が未来の家庭へ「妻仕事」を組み込む過程を追い、フェミニズムによる再起動を提案する。

06

書籍 · 2022年8月

エッセンシャル・レイバー:母性、労働、そしてケアの政治学

Essential Labor: Mothering as Social Changeアンジェラ・ガーベス

フィリピン系アメリカ人一世のアンジェラ・ガーベスが、回想録と文化分析を融合させ、母親に課される期待や前提を鋭く検証する。現代社会がいかに母親や家族のケア労働に依存しながら、その不可欠(エッセンシャル)な貢献を軽視し続けているかを明らかにする。

07

書籍 · 2018年10月

ケアワーク:障害正義を夢見る

Care Work: Dreaming Disability JusticeLeah Lakshmi Piepzna-Samarasinha

Leah Lakshmi Piepzna-Samarasinha は、病気や障害のあるクィア、トランス、黒人、ブラウンのコミュニティから生まれた実践知として disability justice を描き、集団的アクセス、ケアの網、誰も置き去りにしない解放を中心に据える。

08

書籍 · 1983年1月

管理される心:感情の商品化

The Managed Heart: Commercialization of Human Feelingアーリー・ラッセル・ホックシールド

「感情労働」という概念を世に送り出した画期的な著作。客室乗務員などのサービス職に従事する労働者が、仕事の一環としていかに自身の感情を管理することを要求されるかを分析している。ホックシールドは、資本主義が人間の感情をいかに商品化するか、そして現代経済における感情的な仕事が持つジェンダー的な意味合いを探究している。

09

書籍 · 2000年2月

汚れ仕事をする?家事労働のグローバル政治

Doing the Dirty Work?: The Global Politics of Domestic LabourBridget Anderson

移住家事労働が雇用主、国家、国境制度によってどう組織されるかを分析し、家庭内労働の背後にある人種、階級、ジェンダー、市民権の政治を明らかにする。

映画7

01

映画 · 2018年9月

チェンバーメイド

La camaristaLila Avilés

メキシコシティの高級ホテルで働く客室係を中心に、隠された清掃労働、階級上昇への幻想、女性の孤独をミニマルに描く Lila Avilés の長編デビュー作。

02

映画 · 2015年1月

セカンド・マザー

Que Horas Ela Volta?Anna Muylaert

住み込み家政労働者、その娘、雇用主家族の衝突を通じて、家事労働、離れて暮らす母性、階級境界、女性の尊厳を描くブラジル映画。

03

映画 · 1975年5月

Jeanne Dielman, 23, quai du Commerce, 1080 Bruxelles

シャンタル・アケルマン (Chantal Akerman)

ここにはデモも暴動も、公民権を求める行進もありません。あるのは、一人の未亡人が洗濯をし、夕食を作り、時に売春をして息子を養う、淡々と繰り返される日常です。シャンタル・アケルマン監督は、3時間以上にわたって主婦の「退屈」をリアルタイムで描き続けました。それこそが、映画史を塗り替えるほどに革命的だったのです。

04

映画 · 2019年9月

リンガ・フランカ

Lingua FrancaIsabel Sandoval

Isabel Sandoval が脚本、監督、編集、主演を務め、トランスのアイデンティティ、移民資格、ケア労働、親密性をニューヨークのフィリピン人介護者の物語に重ねる。

05

映画 · 2018年8月

ROMA / ローマ

Romaアルフォンソ・キュアロン

1970年代のメキシコシティを舞台に、中産階級の家庭で働く先住民の家政婦クレオの日常と、彼女を取り巻く家族の激動を描く。アルフォンソ・キュアロン監督が自らの幼少期の記憶を投影し、モノクロームの圧倒的な映像美で描き出した本作は、階級、人種、そして「見えない労働」としての家事やケアをめぐる、沈黙と連帯の物語です。

06

映画 · 2014年5月

The Babadook

ジェニファー・ケント

夫を亡くしたシングルマザーのアメリアと、空想癖のある息子サミュエルの前に現れた、不気味な絵本の魔物「ババドック」。オーストラリア発の本作は、伝統的なホラーの枠組みを借りながら、母親が抱える孤独な育児ストレス、抑圧された悲しみ、そして「聖母」という神話の裏に潜む暗部を鋭くえぐり出す心理ホラーの傑作です。

07

映画 · 2011年3月

アイ・ウィル・フォロー

I Will Followエイヴァ・デュヴァーネイ

「何かが成し遂げられないなら、自分でやるしかない」。エイヴァ・デュヴァーネイはこの教訓を胸に、自ら脚本を書き、監督、制作、そして資金調達まで行い、愛する人の死を悼む女性の姿を描いたこのインディペンデント・ドラマを作り上げました。後に『グローリー/明日への行進』を手掛けることになる彼女の、知られざる原点と言える長編デビュー作です。

記事1

動画4

01

動画 · 2018年11月

他のすべての仕事を可能にする仕事

Ai-jen Poo

Ai-jen Poo は TEDWomen の講演で、家事労働者、ナニー、介護者、清掃労働者を経済の見えないインフラとして捉え、権利、賃金、尊厳を求める。

02

動画 · 2023年9月

女性から自律性を奪うのはやめてください

oliSUNvia

「チョイス・フェミニズム(選択のフェミニズム)」への批判や「専業主婦志向」の再燃をめぐる、現代フェミニズムの最も熱い論争に切り込む。伝統的な選択をする女性は「洗脳」されているのか?個人の選択と構造的な抑圧のあいだにある複雑な地平を、哲学的な洞察と視聴者の多様な声を通じて解き明かす。

03

動画 · 2016年5月

アリ・ウォン:ベビー・コブラ

Ali Wong

アジア系アメリカ人コメディアン、アリ・ウォンの革命的なコメディ特番『ベビー・コブラ』は、妊娠7ヶ月の姿でステージに立ち、鋭いユーモアでアジア系アメリカ人女性のステレオタイプに挑戦し、性差別、母性のペナルティ、職場の不平等を探求する

04

動画 · 2009年11月

内なる少女を抱きしめて

Eve Ensler

『ヴァギナ・モノローグ』の劇作家イヴ・エンスラーが、すべての人間の中に宿る「ガール・セル(少女の細胞)」という概念を提唱。社会によって抑制されてきた共感、脆弱性、そして真の強さの源泉を見つめ直し、世界中の女性たちのレジリエンス(回復力)の物語を通じて、自己と世界の変革への道を照らす。

ポッドキャスト3

01

ポッドキャスト · 2024年9月

私たちをケアする人々をどうケアするか

How to Be a Better Human / Ai-jen Poo

家事労働者、保育者、介護者、家庭内雇用を、私的な取り決めではなくインフラと公共政策の問題として考える TED の音声エピソード。

02

ポッドキャスト · 2025年8月

Feminist Survival Project

Emily Nagoski, Amelia Nagoski

「Feminist Survival Project」は、双子の姉妹であるエミリーとアメリア・ナゴスキーがホストを務めるポッドキャストで、フェミニスト的な実践のなかで疲弊し、常に自己疑念を抱いている人々のために特別にデザインされています。二人のホストはベストセラー『Burnout(邦題: 完訳 燃え尽き症候群)』の著者でもあります。番組は、ストレスサイクル、神経系の調整、トラウマからの回復、そして感情労働に焦点を当て、心理学的な研究と個人的な経験を組み合わせて、家父長制社会を生き抜く方法を提示します。温かく率直で洞察に満ちたスタイルが特徴です。

03

ポッドキャスト · 2025年9月

The Gender at Work Podcast

Aruna Rao & Joanne Sandler

「The Gender at Work Podcast」は、アルナ・ラオとジョアン・サンドラーがホストを務め、世界各地のフェミニスト・アクティビスト、学者、コミュニティの実践家たちとの対話を紹介します。愛、政策、戦争、そして異文化間の同盟といった問題を批判的な視点から探究し、脱植民地化、反軍事化、そして感情の政治学の交差を強調しています。

論文6

01

論文 · 2009年9月

愛と金

Love and GoldArlie Russell Hochschild

フィリピン人移住ナニーの物語を通じて、富裕国がケアを受け取り、送り出し地域がケアの流出と感情的な負担を引き受けるグローバル・ケア・チェーンを説明する。

02

論文 · 2000年8月

フィリピン人移住家事労働者と再生産労働の国際分業

Migrant Filipina Domestic Workers and the International Division of Reproductive LaborRhacel Salazar Parreñas

Parreñas の古典的論文は、フィリピン人移住家事労働者を通じてグローバル・ケア・チェーンを具体化し、中産階級家庭のケア危機がグローバル南の女性へ転嫁される仕組みを示す。

03

論文 · 2006年9月

グローバリゼーションとトランスナショナルなケア労働の増加:その裏側

Globalization and the Increase in Transnational Care Work: The Flip SideJean L. Pyle

Pyle はグローバリゼーションと社会的再生産の視点から、看護、家事労働、親密労働、移民制度が世界経済の一部として結びつくことを分析する。

04

論文 · 1975年1月

Wages Against Housework

シルヴィア・フェデリーチ

この古典的なマルクス主義フェミニストのテキストは、家事労働が資本主義的生産関係の中心にあるという真実を明らかにする。フェデリーチは、家事を女性の「愛の労働」として自然化することで、資本主義が大量の不払い労働を獲得していると論じる。家事への賃金を要求することは、この労働を制度化することではなく、それを政治化し、資本主義による女性の労働の搾取を暴くことである。

05

論文 · 2019年1月

ジェンダー、移住、ケア不足:持続可能な開発目標の役割は何か

Gender, migration and care deficits: what role for the sustainable development goals?Sarah Gammage, Natacha Stevanovic

女性の移住、ケア不足、持続可能な開発目標を結びつけ、国境を越えて移されるケア責任にグローバルな政策枠組みがどう応答できるかを問う論文。

06

論文 · 1983年1月

The Feminist Standpoint: Developing the Ground for a Specifically Feminist Historical Materialism

ナンシー・C・M・ハートソック

この基礎的な章は、マルクス主義理論とフェミニスト認識論を統合することによって、フェミニスト・スタンドポイントの概念を発展させる。ハートソックは、女性の経験 - 特に家事労働と社会的再生産における - が、支配的な知識体系と資本主義構造を批判するための特権的な認識論的位置を提供すると論じる。